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コンテンツ饗宴アエノコト季節折々の料理と和文化を知るためのサロンから

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饗宴アエノコト

アエノコトとは語源的には「まれびと(客人)」を迎える儀式と考えられます。それは冬至という再生をもたらす日に用意された収穫をもたらしてくれた自然と人々との饗応。今は能登半島に伝わる「田の神」を迎える儀式にその名残がみられます。そもそも西洋におけるシンポジウム、サロンというコトバも「響宴」や「知的な社交の場」を意味します。つまり、アエノコトは見知らぬ和文化に触れ、ココロとカラダを甦らせる場です。

監修/井戸理恵子

饗宴ブログ

レポート

Vol. 006

「重陽節」(くくり節)- 菊や酒で養生、不老長寿を祈念する祭 レポート

2010.11.18UP

 10月8日、原宿にある「ハナダロッソ」にて、アエノコト第6回「重陽の節会」が開催されました。今回は立食形式のパーティで、男性の参加が5割強(!)という、良い意味でいつもとは違う雰囲気の中、30名近いメンバーが集結。  会の前半は、美味しいマクロビオティックのお料理をいただきながらのフリータイム。メンバー同士の情報交換が活発に行われる、新鮮で刺激的な交流の場となりました。

 そして、後半の井戸先生の講義は屋外のオープンテラスで、心地良い夜風にあたりながらお話を伺うという、これまた新しいスタイルでした。

 九月は長月(長雨月)、菊月とも云われ、陰暦の九月九日は一年で最も「陽」が重なる日。酒や菊で養生、不老長寿を祈念する「重陽の節供」として、菊の祭が古くから行われていました。
 菊には、さまざまな意味があり、中国から伝承された「すべての病の根源である瘀血防止(血液の流れが滞ること)には菊が良い」という考えから、群生している沢の水を飲むと百歳の長寿を保つという言い伝えや、被綿(きせわた)といって菊に綿を被せ、一晩夜露に湿らせた綿で身体を拭くと、長寿を約束されるという慣習が残っているとの事。
 さらに、今ではキクと呼ばれるこの花は、昔は「ククリ花」と呼ばれていて、これは花の形が絞って括(くく)る「しぼり染め」の模様に似ているという所以なのですが、平安時代から鎌倉時代にかけては、不老不死という菊の薬効にあやかり、その菊に似た文様そのものにも効果があると考え、それを衣服のデザイン用いる事で、魔物を祓うという意味をもたせていたそうです。

 昔の人達はそのようにして、季節の変化に応じて体調を崩す事のないように、食べ物や香りや、魔除けの効能を用いて病気の予防に励んでいたんだなぁと、改めてその智慧の深さに感銘をうけました。

 最後に、重陽節には「菊酒」といって菊を浮かべた酒を親しい人達と飲み交わすという習わしがあるそうですが、この夜の締めくくりは、菊のお茶=温かいカモミールティでの乾杯となり、メンバー全員がほっこりと、ココロもカラダも満たされた一夜となりました。

くくりひめ会員 J☆


屋外のオープンテラスでの講義

屋外のオープンテラスでの講義



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