ドキュメンタリー映画「祝の島」

いいドキュメンタリーからは、どんなに練られた台詞も叶わない言葉が飛び出す。
“祝”とかいて“ほうり”の島、1974年東京生まれ、纐纈(はなぶさ)あやさんの初監督作は、そんな宝物のような言葉と自然が詰まっていた。
瀬戸内海に浮かぶ祝島(いわいしま)、奈良時代から海上交通の要となる港で、古代から航海の安全を祈り海への感謝を捧げる神官の祝(ほうり)がいたとされる神霊の島だそう。
湧水の少ない岩だらけの山、台風も多く、厳しいが美しい自然の一部となって500人の人々が暮らしている。
が、1982年、原子力発電所建設の計画が持ち上がった。島では9割が反対し、28年経った今も闘いが続いている。
そんな小さな島の深刻な問題と、“いのちをつなぐ暮らし”を追ったドキュメンタリー。
おじいちゃんは海で魚をとり、ピチピチの鯛やアジをおばあちゃんがお刺身にする。切り立った山に田を作り、食べる分のお米はずっと自分たちで昔から作ってきた。小学校の生徒は3人だけで3姉兄弟。島での暮らしは決して楽ではないけれど、なんとたくましく、のどかなことか。何より、みんなしょっちゅう笑ってるし……。
反対派と賛成派、互いに助け合って生きてきた人々の気持ちは反対派と賛成派でバラバラに裂かれてしまって、辛くて泣けるのだけど、反対集会でも、犬を連れたデモ行進でも、島にはいつも温かな笑いがある。いや、だからこそ、笑っている。
幸せそうで何だか優雅。
タフな漁師のおばあちゃんは言う。「育ててもらった海を大事に守って、また次へとつなげていく。当たり前のこと」。
おじいちゃんは言う。「親から子どもへ、伝えてきた田んぼもいつかは何もない原野に還る。それだけのこと、悔いはない」。ドキっとしたワ。視点が、大きい。
視点と言えば、おいじいちゃんは、こうも言っていた。「人間は自分の視線をどこにおくか、身の丈を過ぎて便利になりすぎるとしんどい」。
そうしていのちをつないできた島の暮らしは、とても豊かに見えた。
社会問題を扱ったドキュメンタリーでこれほど笑い、心豊かになるとは思ってもいなかった。
自分の生まれた場所、住んでいる場所を大切に生きる。シンプルでゆっくりした日本の暮らしは本当に美しい。
「生きてるうちはおもしろ生きんにゃあ!」と、笑い飛ばすおばあちゃん。人生のお手本だと思う。
不案内なパワースポットに出かけて恋愛のお願いをするよりも、ずっと大切なことを教えてもらった気分。
ここには生きることのお手本があると思う。
miki
「祝の島」纐纈あや監督作品
●6/19~ポレポレ東中野(東京)、横川シネマ(広島)にてロードショー
●第七藝術劇場(大阪)にて7月31日~、京都シネマ(京都)・神戸アートビレッジセンターにて8月公開
2010年6月18日 5:04 PM [餐宴]
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『川の底からこんにちは』
「“木村水産の社歌2”は、絶対聞かなあかん!」。
試写室で評判を聞き、大ウケしながら観た作品。
主人公は上京5年目、妥協&無気力な毎日を送る佐和子。
仕事も恋愛も、ろくでもないことばかり。
好きでもない男と付き合うのも、
不況も、地球環境の悪化も全部「しょうがない…」。
クリニックで腸内洗浄しては、「イヤな思い出までは流せませんよ~」なんて言われてる。
そんな佐和子の日常が、田舎の父が倒れ急変。
実家は小さなしじみ工場「木村水産」を経営。
佐和子は“ある事情”で家を飛び出し、ずっと帰ってなかったのだが、“エコかぶれ”の彼が「さわちゃんと工場を継ぎたい」とか言い出して、何だかなりゆきで帰ることに…。
が、工場はつぶれそうだし、おばちゃんたちのイジメはきついし、さらにさらに…。
タイトルは「川の底からこんにちは」、英題は「Sawako Decides」。
そう! 「私って中の下だから」と、流されて生きてきた佐和子が、底までいって、ようやく初めて自分で決断をする。
川の底のしじみと共に、「中の下なりに」浮上するしかない! って(笑)。
開き直りのパワーとはこのことですね。
“中の下の自分”を全部引き受けて、腹を据えて、その決意表明が木村水産の「社歌2」だ。
爆笑ものの歌詞が最高。
工場再建をかけて(?)、必死の形相で歌詞を書く佐和子も最高に愛らしい。
演じる満島ひかりも魅力的。
佐和子だけでなく、中身薄な彼氏、牛のような工場のおばちゃんたち、岩松了扮するおっさん全開な叔父、
キャラのたち具合も、会話の間合いも絶妙で、全編クスクス笑いっぱなしだった。
で、元気が出る。
何かイライラする人、うまくいかない人、コレ必見です。
木村水産の社歌を歌いましょ~!
「川の底からこんにちは」 監督・脚本/石井裕也
渋谷ユーロスペースで公開中<全国順次公開>
愛知:名古屋シネマテーク 6月5日(土)~
大阪:梅田ガーデンシネマ 7月10日(土)~
京都:京都シネマ 7月31日(土)~
神戸:神戸アートビレッジセンター 7月17日(土)~
福岡:KBCシネマ 近日公開
2010年6月4日 4:14 PM [餐宴]
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ようやく念願のくくりひめの畑作りがスタートします。
勝沼にある、週末農業スクールホトトさんとタイアップして、くくりひめNETメンバーの俳優、藤本タミーと、ライター柏木珠希が農業のノウハウを習得することからはじめます。
初回から二人とも仕事で出席できず!
どうなることかと思いましたが、藤本タミーが2回目より、初回の欠席をカバーして、大奮闘!
レポートをぜひお読みください~。
また、ホトト代表の水上さんが高校生のころ、大好きだった番組がNHKの中学生日記だったそうで、同時期、英語教師役で出演していた藤本と意気投合していました。

ホトトの代表水上先生と2ショット
初回の藤本タミー応援団として、小熊Q太朗先生も駆け付けてくれて、楽しい週末農業(=林業!?)となりました★

小熊先生!手伝いに来たんですか?それとも食べに来たの!?
2010年4月5日 11:56 AM [趣味・週農でハッピーライフ]
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小熊Q太朗が『女性セブン』の4月15日号(只今発売中です!)の「有名人が頼るマイ占い師」のコーナーに取り上げられました。
占いマニア柏木珠希さんご用達の占い師として、「アドバイスに従って引っ越しをしましたが、今年になって雪崩のようにいいことがやってきました」
と掲載されました。ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
2010年3月26日 4:53 PM [運命学を味方につける]
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井の頭公園の桜もちらほら咲き始めました。春分の日まではなんとか温かい日が続いたのですが少しづつ寒くなってきましたね。21日春分の日「雀はじめて巣く」い、26日に「桜はじめて開く」から鑑みますと、やや暦の時候より季節は早めに進んでいるようです。そういえば、ツバメが飛び交っているのも見かけましたが、「玄鳥至る」のも暦上では4月5日。人の急いている様に自然も合わせているようで、。
週末は伊勢におりました。遷宮間近の伊勢はここ数年訪れるごとに新しくなっていっています。2013年までもう僅か。全てが生まれ変わる頃、また、この國の有り様もよい方向に変化していることを願うばかりです。
さて、先日の「伊勢」は職人の方々との旅でした。毎年この時期に全国の職人の方々と旅をはじめて公式には九年目。馴染みのある場所でも大人の修学旅行のような旅は格別。子供の時とは違った目線や知識で観るコト、40名から成る人達とお酒を酌み交わして楽しむコト、。。。ココロの垣根の少ない、オトナコドモの笑顔が眩しい旅を終える頃、今年もいよいよ始まったなあ、と思わされます。職人旅は福井、奈良、京都、犬山、奥出雲、山口、小布施、高岡、滋賀、郡上、・・・と歩いて参りました。日本はまだ広い。さあて、来年はどこに行こうかなあ。。

2010年3月24日 10:33 PM [餐宴]
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